中京開幕週は、土曜メーンにも金鯱賞(5日、GII、芝2000メートル)が組まれている。昨年の勝ち馬ラストインパクトは直後の有馬記念こそ7着に敗れたが、29日のジャパンCで2着に好走。今後のGIにつながる重要なレースだ。
ディサイファ(美浦・小島太厩舎、牡6歳)は3月に今回と同じ中京芝2000メートルの中日新聞杯を勝ち、その後にはGII札幌記念も制している。前走の天皇賞・秋は8着に終わったが、内枠があだになってスムーズさを欠いたのが敗因。GIIなら見直せる力量の持ち主だ。
レーヴミストラル(栗東・松田博資厩舎、牡3歳)は今春、青葉賞を制覇。ダービーは9着に終わったが、5カ月の休養明けで年長馬と初対戦でもあったアルゼンチン共和国杯で3着と素質の高さをアピールした。中京は初めてだが、左回りの東京で勝っているので問題ないだろう。松田博調教師&川田将雅騎手にとっては、昨年のラストインパクトに続く連覇がかかる一戦だ。
ミトラ(美浦・萩原清厩舎、セン7歳)は昨秋の福島記念で重賞初制覇を飾り、その後の4戦も全て5着以内と大崩れがない。前走の福島記念は2着に敗れて連覇を逃したが、トップハンデ57.5キロを背負ってのものだけに評価できる。今回はグレード別定で、前走より1.5キロ減の56キロで出走できるのは好材料。中京コースは今年の中日新聞杯で5着に敗れているが、当時も57.5キロを背負っていた。左回りでも3勝しており、好勝負が期待できる。
パッションダンス(栗東・友道康夫厩舎、牡7歳)は新潟記念1着以来、3カ月ぶりのレースになるが、太め感のない仕上がり。2、3着が一度もなく、勝つか惨敗かのタイプだが、侮れない存在だ。
サトノノブレス(栗東・池江泰寿厩舎、牡5歳)は昨年のこのレース2着馬。8カ月の休養後、産経賞オールカマー10着、アルゼンチン共和国杯4着と着順を上げており、叩き3戦目の今回は走り頃だ。前回から2キロ減の56キロも好材料だろう。和田竜二騎手は29日にオータムリーフS、京阪杯とオープンを連勝して波に乗っている。
京成杯優勝馬で菊花賞6着など、ここ3走大崩れがないベルーフ(栗東・池江泰寿厩舎、牡3歳)、神戸新聞杯など重賞で2着が4回あるマジェスティハーツ(栗東・松永昌博厩舎、牡5歳)、2000メートルは少し長いが、重賞を6勝しているクラレント(栗東・橋口弘次郎厩舎、牡6歳)、この秋は今ひとつながら昨年のダービー3着馬マイネルフロスト(美浦・高木登厩舎、牡3歳)などもチャンスは十分。3年前の覇者オーシャンブルー(栗東・池江泰寿厩舎、牡7歳)もヒュー・ボウマン騎手とのコンビで変わり身に注意したい。
サイレンススズカ-金鯱賞《1998年》
1着 サイレンススズカ 武豊
2着 ミッドナイトベット 河内洋
3着 タイキエルドラド 岡部幸雄
まあこれでしょうね…驚きというかなんというか
やっぱり凄かった、サイレンススズカ