池江厩舎の2頭が人気を集めているジャパンC(29日、東京、芝2400メートル)だが、サウンズオブアースは軽視できない存在だ。昨年の菊花賞2着馬で、前走の京都大賞典(2着)ではラブリーデイと好勝負を繰り広げた。2400メートル以上に強いステイヤーで、GIでもヒケをとらない底力の持ち主だ。
重賞未勝利馬でも侮れない。4歳馬サウンズオブアースは、秋初戦の京都大賞典を2着で終えると、ここへ向けて間隔をあけ、じっくり調整されてきた。大一番を前に仲田助手の言葉にも力がこもる。
「距離適性を考えて、ジャパンCを目標にしてきた。(5カ月ぶりの)前走も状態としては良かったけど、1回使えたのはプラス。反応が良くなっている」
前走の京都大賞典は日本の総大将のラブリーデイと熱戦を繰り広げた。ゴール前で相手の切れ味に屈する形にはなったが、ラスト100メートルまで馬体を並べてGI馬を脅かす走りを披露した。
菊花賞を含め重賞2着4回のうち3回は京都。東京はダービー11着以来2度目となるが、「京都は上手だが、調子がいいときに走っているのも確か。本来はコースは問わない」と同助手は舞台替わりに不安を感じていない。
「年を重ねて体質が強くなり、しっかり調教を積めている。ラブリーデイも前走より良くなっているんだろうけど、うちの馬はもっと良くなっている」
実績ほど力の開きはない。伸び盛りの4歳が虎視眈々と頂点を狙う。
2008年-ジャパンカップ
1着 スクリーンヒーロー M.デムーロ
2着 ディープスカイ 四位洋文
3着 ウオッカ 岩田康誠
父グラスワンダーは左回りが苦手でしたが問題ありませんでした。
ディープスカイ、ウオッカ、メイショウサムソンと3世代のダービー馬相手の勝利。
今年も産駒のモーリスが春秋マイルG1を制覇し、種牡馬としてもノリに乗ってますね。