スパーキングレディーカップ回顧

<スパーキングレディーカップ>◇6日=川崎◇統一G3◇ダート1600メートル◇3歳上◇出走10頭

【写真】3歳ホワイトフーガ圧勝/JBCレディスクラシック

 1番人気のホワイトフーガ(牝4、高木)が快勝し、重賞4勝目を挙げた。

 58キロでも、大外枠でも、ハミをかんでも、力が違った。道中は抑えきれない行きっぷりで逃げたブルーチッパーと併走。3角では早くも先頭に立った。直線も脚色が衰えることはなく、食い下がるチッパーに2馬身差でゴールした。「力を信じて早めに行きました」。蛯名正義騎手(47)の期待に応え、統一G1ウイナーの力を見せつけた。

 鞍上は昨年5月の端午S(1着)以来の騎乗。「相当強いな」と力は認めていたが、1つだけ懸念があった。「行きたがるそぶりがあったので、その辺がどう出るか」。実際に不安が的中してしまったが、そのレースぶりも強さを引き立たせたに過ぎない。高木登師(51)も「直線は地力で押し切ってくれましたね」と安堵(あんど)の表情だ。

 秋は9月19日大井のレディスプレリュード(統一G2、1800メートル)から始動予定。11月3日川崎のJBCレディスクラシック(統一G1、1600メートル)で連覇を目指す。【渡辺嘉朗】

 
58キロ関係ない
 

 グランダムジャパン(GDJ)2016古馬シーズンの開幕戦、第20回 ホクトベガメモリアル スパーキングレディーカップ(GDJ2016、交流GIII、サラ3歳以上、牝馬、選定馬、別定、ダート1600メートル、10頭立て、1着賞金=2500万円)が7月6日(水)の川崎競馬11Rで行われ、蛯名正義騎手騎乗で1番人気のホワイトフーガ(美浦・高木登厩舎)が58キロもなんのその、2番手追走から3コーナー手前で早くも先頭に立ち、そのまま押し切った。タイムは1分40秒5(良)。

 2馬身差の2着に逃げたブルーチッパー(4番人気)が粘り、さらに6馬身離された3着に3歳馬タイニーダンサー(3番人気)が入った。

 ◆蛯名正義騎手「途中から引っかけられちゃって、みっともない競馬になったんですが、押し切ってくれてよかった。本当は2番手で行きたかったんですけど、ちょっと折り合いを欠いてしまって。逆らわずにスムーズに走らせれば我慢してくれるんじゃないかと思って競馬をしていました。以前に乗った3歳のときにくらべて、女らしくさらに力強く変わっていましたね。これだけ斤量を背負って強い競馬をしてくれると、秋(交流GI・JBCレディスクラシック=川崎ダート1600メートル)も期待したくなりますね。」

 スパーキングレディーカップの勝ち馬ホワイトフーガは、父クロフネ、母マリーンウィナー、母の父フジキセキという血統。芦毛の牝4歳。北海道浦河町・梅田牧場の生産馬で、西森鶴氏の所有馬。通算成績は14戦7勝(うち地方7戦4勝)。重賞は2015年交流GII・関東オークス、交流GI・JBCレディスクラシック、16年交流GIII・TCK女王盃に次いで4勝目。高木登調教師はスパーキングレディーカップ初優勝、蛯名正義騎手は1999年(ファストフレンド)、2012年(スティールパス)に次いで3勝目。

※グランダムジャパン(GDJ)とは…牝馬競走の振興と牝馬の入厩促進を図る目的で2010年に創設。全国各地で行われる牝馬重賞を世代別に体系づけ、競走成績によりポイントを付与。2歳、3歳、古馬の世代別ポイント獲得上位馬にボーナス賞金が授与される。古馬シーズンは今回のスパーキングレディーCからスタートし、9月19日の交流GII・レディスプレリュード(大井、ダート1800メートル)まで計8戦で行われる。

難しかったな、結局こいつから言ってアウト
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