七夕賞の勝ち馬の思い出-ツインターボ
福島2週目の日曜メーンは、サマー2000シリーズの開幕戦となる七夕賞(GIII、芝2000メートル)。波乱の伝統がある名物ハンデ重賞で、前3年いずれも2ケタ人気の馬が馬券に絡んでいる。
今年も多くの馬にチャンスがありそうだが、充実ぶりが目立つのはレコンダイト(栗東・音無秀孝厩舎、牡5歳)だ。3走前の但馬Sを勝ってオープン入りすると、大阪-ハンブルクC2着、目黒記念2着と続けて好走。位置取りにかかわらずしっかり脚を使えるので、小回りの福島でも苦にしないだろう。GII2着の前走と同じハンデ55キロは恵まれた印象がある。音無厩舎にとっては、先週のラジオNIKKEI賞(アンビシャス)に続く2週連続の重賞Vがかかる一戦だ。
グランデッツァ(栗東・平田修厩舎、牡6歳)は、札幌2歳S、フジテレビ賞スプリングSと重賞を2勝し、皐月賞5着、マイルチャンピオンシップ3着とGIでも好走している実力馬。昨春の都大路Sを日本レコード(芝1800メートル=1分43秒9)で圧勝した後は勝利から見放されているが、先行脚質は魅力で、小回りの福島なら粘り込んでも不思議はない。ここ2回のハンデ戦では57.5キロの出走だったが、今回は57キロ。わずか0.5キロとはいえ、軽くなったのは好材料だろう。
実績をいうなら、ナンバーワンは朝日杯フューチュリティS優勝馬でNHKマイルCでも2着と好走したアルフレード(美浦・手塚貴久厩舎、牡6歳)。ダービー13着後、右前屈腱炎を発症して長期休養を余儀なくされ、復帰後は不振が続いたが、今年は東京新聞杯2着、新潟大賞典3着と復調気配をうかがわせている。ハンデは新潟大賞典から据え置きの56キロ。コーナー4回の競馬はダービーでしか経験がなく、小回りの忙しい競馬の克服がポイントになるが、先行馬の多い顔ぶれで流れは向きそう。朝日杯以来3年7カ月ぶりの勝利が見られるかもしれない。
一昨年、函館記念、札幌記念を逃げ切ってサマー2000シリーズ王者になり、香港Cでも2着に逃げ粘ったトウケイヘイロー(栗東・清水久詞厩舎、牡6歳)も実績では上位。だが、屈腱炎による長期休養明けの前走は完敗を喫しており、今回はトップハンデ58キロを背負う。まずは状態面の上積みが不可欠だが、昨年のこのレースを逃げ切ったメイショウナルト(栗東・武田博厩舎、セン7歳)=57キロ=との兼ね合いもポイント。そのメイショウナルトにとっても、調子を上げる夏場で前進は見込めるが、トウケイヘイローの存在が鍵になる。
ほかでは昨年の新潟記念2着馬クランモンタナ(栗東・音無秀孝厩舎、牡6歳)=55キロ、同じく福島記念2着のフラアンジェリコ(美浦・斎藤誠厩舎、牡7歳)=54キロ、小回りコースの中距離戦が得意なマイネルディーン(美浦・鹿戸雄一厩舎、牡6歳)=54キロ、近況不振ながらセントライト記念、新潟大賞典と重賞を2勝しているユールシンギング(美浦・勢司和浩厩舎、牡5歳)=56キロ=なども侮れない。
夏の中距離王の座をかけたシリーズ初戦は、果たしてどの馬が制するのか。また、今年も波乱の歴史が刻まれるのか。七夕の福島は、微妙なハンデ差もあり激しい戦いとなりそうだ。
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